桃ガイド桃豆知識

山梨は日本一の桃の里
桃の国内生産量の約3分の1を生産しており、山梨県は日本一の桃の生産県です。
主な生産地は、一宮町をはじめとして 御坂町・塩山・春日居町・山梨市・八代町・櫛形町・ 白根町など、甲府盆地の広い範囲で生産されています

桃の木と富士山

■桃はとってもデリケート
栽培中、病害虫に侵されやすい果物であるため、袋をかけて保護しなければならない手間の掛かる作物である。また、痛みやすく収穫後すぐに軟らかくなるため、賞味期間も短いです。更に、触ったところから色が変色してしまうほど桃はデリケートなんです。

山梨の風土はまねできない

山梨の甲府盆地は、周囲を山々にかこまれ寒暖の差が激しく、日照時間も非常に長く晴れの日が多く果物生産に適している場所です。
太陽のめぐみをいっぱい浴びた果物は色づきも良く、甘みも増してぐんぐん成長し、雨の時期でも水はけ良い土地のおかげで、甘みを損ないものが作れます。山梨で採れたものが非常においしいと言われるのはそういった理由があるのです。

■山梨県 桃の花見の時期
県外から山梨に向かう高速中央道を通ると、一宮町(いちのみやちょう)近辺では シーズン中は桃が咲き乱れ、 一面ピンクの桃源郷のようになるのが見えます。一般的には、花見頃3月下旬~4月中旬ですが笛吹市富士見は「日本一早いお花見」ができます。ももは2月に満開になります。

桃の豆知識

■桃の歴史

モモ(桃、学名 Amygdalus persica)はバラ科モモ属の落葉小高木。また、その果実のことを言います。バラ科とは?とお思うところですが、桃の中に「ネクタリン」があり、食べた方はわかるとおもいますが桃と違った味で私の独断ですが、バラの香がかすかにあるような気がします。
3月下旬から4月上旬頃に薄桃色の花をつけ夏には水分が多く甘い球形の果実を実らせます。原産国は中国。桃の歴史は古く、縄文時代から栽培されてると言われてますが、実際に栽培されるようになったのは、1696年ごろからとされています。

時代背景は、1696年元禄9年 そのころの天皇は「東山天皇」将軍は「徳川綱吉」です。
後に、1701年 浅野内匠頭が、江戸城松之大廊下で、吉良上野介吉央に斬りかかった事に端を発するあの有名なお話「赤穂事件」TV・映画でおなじみの「赤穂浪士」と聞けばわかるとおもいます。 その後、1703年 吉良邸に侵入し、吉良上野介を討ちとった(吉良邸討ち入り)。この時討ち入りに参加した人数は大石以下47人(四十七士)でした。おおまかに言えばこの時代に、桃の栽培を始めたとのことです。歴史を感じます!! とは言え、全国の桃の栽培は各地違います。山梨ではももは、およそ200年前からすでに栽培されていたようです。
本格的な栽培が始まったのは、明治時代だとされています。白桃は大久保重五郎氏により発見され岡山県の特産になりました。

■桃の品種は多種
白桃も時代と共に、品種が多く出回るようにまりした。ここでは、山梨生まれの桃をご紹介します。
・はなよめ:山梨県の志茂勝弘氏が日川白鳳の苗木の中から特性の異なる木を発見。
・日川白鳳:山梨県の田草川利幸氏が白鳳の枝変わりとして発見。
・夏雄美:山梨県の鈴木隆雄氏が暁星の枝変わりより発見し選抜した大玉の新品種。
・やまなし白鳳:白鳳の偶発実生から育成した品種。
・みさか白鳳:山梨県の北浦精次氏が白鳳の枝変わりとして発見した品種。
・夢あさま:山梨県の小沢治氏が浅間白桃の枝変わりとして発見した品種。
・山根白桃:山梨県山梨市山根で発見された偶発実生。
・一宮水蜜:山梨県の古屋弘起氏が浅間白桃の枝変わりとして山梨一宮農協が品種登録。
・幸茜:山梨県、飯島典雄氏が発見した山一白桃の枝変わり品種。
・さくら:山梨県の桜井氏が川中島白桃(種)×千曲(花粉)を交配育成した品種。
・金山:山梨県の村松茂氏が山一白桃の枝変わりとして発見し品種登録。
と山梨だけでもこの数の品種があります。

当店でも、「はなよめ」「日川白鳳」「一宮水密」「幸茜」は販売しております。

■「枝変わり」?
上記で、「枝変わり」が多く書いてありてますが バラなど育ててるとわかるとおもうこの用語をちょっとご説明します。
一言で言ってしまえば、一部の枝だけが突然変異してまったく違う桃が獲れた!!です。 この、ある枝だけが突然異なった遺伝的特徴を持つようになる現象のメカニズムは明らかになってはいないとのことです。うちの桃の木からもと思うとちょっとワクワクします。
枝変わりもいろいろあり、例えば長十郎梨から二十世紀梨を得たのもそうです。

■桃の保存
当店では、お客様には収穫したモモの状態を見てお話しております。発送した桃は、硬めの桃をお送りしておりますのでよく熟した桃がお好きな方は、1~3日常温で日の当たらない場所に保存してください。
桃は、常温でお好みの硬さになってから冷蔵庫で冷やしてその後、洗ってから食べて下さい。よく洗ってから冷蔵庫に入れるというお話をききますが、桃の表面についてる細かい毛は桃を保護する役目があるので食べる直前にのほうがいいでしょう。桃の風味も損なわれてしまうので冷蔵庫での冷やしすぎも禁物です。
桃の柔らかさの確認は、桃の頭ではなく底のおしりを見て判断するか指で少し押してみるのもいいでしょう。おしりが硬ければまだその桃は硬いとおもっても大丈夫です。
後は、香りです。常温で置いて桃の香りが強くなってきたら早めにお食べください。

■桃に含まれる成分
水分がたっぷり入っているジューシーな果汁!そして甘さ(糖分)更に、ビタミンC・ビタミンA・ビタミンBやカロチン・カリウム… それと、食物繊維も豊富です! 夏の水分補給や疲れをいやしてくれるのにぴったりの果物なのです

■桃は女性を綺麗にしてくれる
ビタミンCには美肌効果・老化防止のはたらきがある。(桃のジューシーな果肉は不足した体液を補い、皮膚に潤いを与えてくれるので、肌を若返らせることができるといわれる。)また、カリウムには血圧を下げる作用があり、高血圧の予防、がん予防、さらに便秘の改善には効果的。食物繊維のペクチンも多く含まれているため、便秘で困っている方には最適です。

■気になるカロリーは
桃100g約40カロリー前後です。1個が200gなら、おおよそ80カロリーになります。他の果物で100g約40カロリーは、ハッサク・メロン・梨・ビワなどあります。野菜などよりはカロリーが少し高いですが、穀類・肉類・魚介類などよりはかなりカロリーが低くなっています。桃は成分の約89%が水分で、口当たりが良く、桃の甘味成分(主にショ糖)は速やかにエネルギーになります。